自動車の売却③高額な売却を実現するには?
2016/02/26
中古車の売却はディーラーや販売店の下取りよりも、買取専門業者での買い取りを利用した方が高い売却額を手にできます。
ですから、一括査定サービスの利用で複数社競合を行うのが一番有益な売却方法と言えます。
しかし、高い売却額を手にする方法はそれだけではありません。
他にも様々な手段があるのです。
今回は、その手段について解説していくことにしましょう。
売却額が決まるのは査定時の評価です。
ですから、査定時の評価を上げることができれば、自ずと売却額は高くなるというわけです。
そこで、今回紹介しておきたいのが査定を受ける時に気を付けてもらいたい注意ポイントです。
目次はこちら
1.訪問査定を利用する
最近の買取専門業者は、ほとんどのところが訪問査定可能となっていますが、査定は必ず、訪問査定を利用するようにしてください。
これは商談時の鉄則でもあるのですが、商談はアウェーよりもホームの方が有利です。
ですから、近くに依頼した買取専門業者の店舗があったとしても、必ず訪問査定を利用するようにしてください。
訪問査定は商談時に有益であるだけでなく、手間や時間も省けて自分の生活スタイルに合わせた査定を行うこともできます。
2.査定依頼日は数日で集中的に行う
依頼人の都合もあるのですが、一括査定サービスを利用した複数の業者による査定は期間があくことも考えられます。
しかし、訪問査定は1~2日くらいの短期間に集中して行った方が正確に査定額を比較することができます。
というもの、中古車は相場が変動しやすいので、日数を開けて査定してもらうと同条件での査定額とならないため、どの業者が一番高い査定をしてくれたのか正確な判断がつかなくなります。
そうなれば、正確な査定額を比較するためには、過去の査定業者へ再度査定価格を問い合わせしなくてはならなくなり、手間がかかることになります。
そうならに為にも、訪問査定は数日で終わらせるように心がけましょう。
3.複数業者へ同時査定を依頼
短期間での訪問査定と合わせて、一度に複数社へ訪問査定を依頼するのもいい方法です。
そんなのアリなの?と思われる人もいるかもしれませんが、一括査定サービスを利用した人が複数社から訪問査定を受けるのは各社納得していることです。
ですから、査定時間がかぶっても対応が悪くなることはありません。
それどころか、査定時に各社同士で価格交渉も行えるので、のちのちの手間も省くことが可能です
4.査定時の即決は避ける
業者の中には、「いま決断してもらえれば○○円にします!」と言って、さらにいい条件を提示してくるところもありますが、この誘いに乗って即決をするのは絶対に避けましょう。
これは業者の得意とする単なる誘い文句です。
即決した後で、さらにいい条件の提示をしてくるところが出てくる可能性はあるのです。
特に人気車の査定の場合には、業者はどうしても自社で買い取りたいと考えるので、執拗に食い下がってくることも少なくありません。
ですが絶対に話には乗らないように気をつけましょう。
それに、全ての査定が終わらないうちに売却を決めてしまっては、複数社へ査定依頼している意味がなくなってしまいます。
ですから、売却先を決めるのはくれぐれも査定額が出揃った後に行うようにしましょう。
5.希望価格を言うのはNG
査定に来た時に、業者から希望価格を聞かれるケースもありますが、この場合には絶対に明確な金額を口にするのは避けるようにしてください。
口にした希望金額よりも高い査定額が付く場合でも、希望金額がそれよりも低ければ、その査定額が提示されることはありません。
また、市場価格を知らずに極端に低い希望価格を口にする場合も考えられます。
ですから、希望価格を聞かれたとしても明確な金額は避けて、「一番高く査定してくれるところ」というように相手に考えさせるような返答をするようにしてくださいね。
6.価格交渉はすべてが出揃った後で
訪問した査定士がそのまま商談を持ちかけてくることは少なくありません。
ですから、その場で価格交渉に入ってしまう人も少なくないのですが、これはあまりおススメできることではありません。
その都度、価格交渉をしていては、その後に価格交渉した際に高い査定が出た場合、再度、過去の業者と価格交渉を行うこととなります。
一括査定サービスを利用すれば10社もの業者を相手にしなければならないので、これでは価格交渉が堂々巡りとなってしまい、どこで折り合いをつけたらいいのか分からなくなってしまいます。
それに、価格交渉を頻繁な回数行うと業者が敬遠して逃げてしまうこともあります。
ですから、価格交渉は査定時には行わず、すべての査定が出揃った後に行うようにしましょう。
7.査定時のチェックポイントをチャンと把握しておこう!
査定時には査定基準となるいくつかのチェックポイントがあります。
それを事前に知ってキレイに見せれるものはチャンと掃除しておくことで、少しでも好印象を与えることが可能です。
また、ポイントを事前に把握しておくことで、購入後はいい条件で売却するために気をつけながら乗車することも可能です。
そのチェックポイントは大きく分けると、
・外装
・内装
・走行距離
・エンジン周り
の4つになります。
この中でも、査定前に手を加えることができるのは外装・内装の2つです。
外装
外装はボディーカラー・キズ・汚れがポイントとなってくるので、キレイに洗車しておくことで高印象を与えることが可能です。
しかし、いくら高印象を与えたいからといっても、キズやヘコミを修理する必要はありません。
修理費用がそのまま査定額に影響されるわけではないので、却って修理費で足が出てしまうことも考えられます。
ですから、キレイに洗車してワックスをかけておく程度で十分でしょう。
内装
内装の汚れは一番査定士が気にするポイントです。
ですから、汚れがひどく交換しないと転売できないと判断されてしまうと、査定額は大幅に下げられてしまうことになります。
また、タバコやペットなどの臭いも大幅なマイナスポイントとなるケースも少なくありません。
できるだけキレイな状態となるように車内清掃を行い、できるならば臭いもとれるように心がけましょう。
8.査定前の査定額で判断しない
一括査定サービスなど、インターネットを利用した査定見積依頼では、申し込み後に初回の査定額の提示が行われます。
しかし、この査定額での判断は絶対に行わないようにしましょう。
中古車は、車種・年式・グレード・走行距離の4つがハッキリすれば大体の査定額を算出することが可能です。
ですが査定額を決定するにはこの他にも様々な要素があるので、実際に現物を見て査定しなければ正確な査定額を算出することは不可能なのです。
ですから、査定後の金額が初回の査定額を下回ることもあれば、上回ることも出てくるというわけなのです。
初回の査定額はあくまでも概算です。
判断材料とできるような正確なものではありません。
極端に提示額が安いところがあれば、業者がその車種を不得意とする表れと考えることもでき、査定後の査定額アップも期待できないかもしれませんが、初回の査定額で判断できるのはその程度のことだけなのです。
この点をよく理解して、査定前の査定額での判断はくれぐれもしないように心がけましょう。