廃車の方法と廃車前の注意事項①廃車手続き

      2016/02/28  [廃車手続きと注意点]

廃車と一口に言っても廃車には様々な形があり、廃車目的によってその手続きは変わってきます。

また、廃車にするしかないと思っている自動車でも、売却できないかもう一度考え直した方がいいケースも少なくありません。

今回はそんな廃車について知っておいて欲しい注意事項を解説していくことにしましょう。

 

1.廃車とは?

そもそも皆さんは廃車本当の意味を理解していますか?

廃車といえば、自動車を解体することのように思っている人も少なくないでしょうが、これは大きな勘違いです。

廃車とは自動車の登録を抹消することを意味し、必ずしも解体を目的とするものではありません。

自動車を購入したはいいが、転勤等の理由で自動車に乗ることができなくなり、車庫に眠らせたままにしておくというケースは少なくないでしょう。

しかし、手放さずにすのまま放置しておけば、乗ってもいないのに毎年、自動車税の納税義務が発生してしまいます。

ですが、廃車処置をしておけば税金を支払う必要もないのです。

このように廃車とは自動車を解体するだけでなく、自動車の所有者の状態に合わせた対応措置としても利用できるというわけなのです。

廃車には、

・永久抹消登録

・一時抹消登録

・解体届出

のいずれかを選んで手続きが行えるようになっています。

 

2.永久抹消登録・一時抹消登録・解体届出の違いは?

それでは、廃車手続きの際に選択する永久抹消登録・一時抹消登録・解体届出の3つはどんな目的で選択すればいいのでしょうか?

■永久抹消登録

永久抹消登録とは、既に乗らなくなった自動車を業者に依頼して解体してしまっている場合や、災害等で自動車自体が使用できなくなった状態の登録抹消手段です。

ですから、この世から自動車自体が存在しなくなった際に取る廃車手続きというわけです。

■一時抹消登録

一時抹消登録とは、冒頭でも申しましたように、将来乗る予定はあるが何らかの理由で、ある一定期間乗らずに保管しておく場合に取る登録抹消手続きです。

目的は、乗らない期間に発生する自動車税を逃れるためであることが大半です。

■解体届出

解体届出とは、何らかの理由で一定期間乗らなくなった自動車を一時抹消登録したはいいが、結局、将来的にも乗ることがなくなり解体した場合にとる手続きです。

永久抹消登録と目的は同じですが、一時抹消登録をして登録がなされていないために、この種の自動車は解体届出という手続きが取られることとなります。

 

3.廃車手続きの流れ

それでは続いて、廃車手続きの流れについて説明していきましょう。

基本的に廃車手続きは買い替え時に行われることが多く、新車購入先であるディーラーや販売店が代行することになるので、自分でやったという人は本当にごく一部の人でしょう。

しかし、個人でやらなければならなくなるケースがないわけではありません。

ですから、廃車手続きの流れについて知っておいて損はないでしょう。

■永久登録抹消の場合

・解体

・必要書類の用意

・運輸支局で廃車手続き

・廃車手続き完了

・自動車税や自動車重量税の還付

となります。

運輸支局での廃車手続きは、

・ナンバープレートの返却

・書類の提出

・運輸支局内の税事務所へ永久抹消の申告

となります。

また、自賠責保険については保険期間が残っている場合は、契約先の保険会社へ申請することで残りの期間に応じた保険料の還付を受けることができます。

■一時抹消登録の場合

・必要書類の用意

・運輸支局で廃車手続き

・廃車手続き完了

となります。

運輸支局での廃車手続きは、

・ナンバープレートの返却

・書類の提出

・登録識別情報等通知書の交付

・運輸支局内の税事務所へ永久抹消の申告

となります。

また、自賠責保険については保険期間が残っている場合は、永久登録抹消と同様に、契約先の保険会社へ申請することで残りの期間に応じた保険料の還付を受けることができます。

■解体届出の場合

・解体

・必要書類の用意

・運輸支局で廃車手続き

・廃車手続き完了

となります。

運輸支局での廃車手続きは、

・書類の提出

のみです。

ナンバープレートの返却や税事務所へ申告は、一時登録抹消時に行っているので必要ありませんが、その際に交付された登録識別情報等通知書が必ず必要となってきます。

 

4.廃車手続きに必要な書類は?

それでは、廃車手続きに必要な書類には、どのようなものがあるのかを紹介していくことにしましょう。

■永久抹消登録の場合

・所有者の印鑑証明(3ヶ月以内に発行されたもの)

・所有者の委任状(印鑑証明の押印があるもの)

・車検証

・ナンバープレート(前後2枚)

・移動報告番号と解体報告記録の日付のメモ

・手数料納付書

・永久抹消登録申請書

・自動車税及び自動車取得税申告書(地域によっては不要)

となります。

移動報告番号と解体報告記録の日付のメモとは、リサイクル券に記載されている移動報告番号と、解体処理後に業者から解体記録報告を受けた日付となり、これが解体の証明となります。

また、解体ではなく災害等の理由で廃車手続きを行う場合には、これら解体証明の代わりに罹災証明書が必要となります。

そして、車検が残っており自動車重量税の還付を行う場合と、車検証の所有者の住所氏名と印鑑証明の記載が異なる場合には、別途提出書類が必要となってきます。

自動車重量税の還付を行う場合は、

・還付金振込先の金融機関情報

・還付金の受領権限に関する委任状(所有者の署名・押印があるもの)

の2つが必要となります。

また、車検証の所有者の住所氏名と印鑑証明の記載が異なる場合は、

・住民票(住所が異なる場合)

・戸籍謄本(氏名が異なる場合)

のどちらか、または両方が必要となってきます。

■一時抹消登録の場合

・所有者の印鑑証明(3ヶ月以内に発行されたもの)

・所有者の委任状(印鑑証明の押印があるもの)

・車検証

・ナンバープレート(前後2枚)

・手数料納付書

・一時抹消登録申請書

・自動車税及び自動車取得税申告書(地域によっては不要)

となります。

しかし、車検証の所有者の住所氏名と印鑑証明の記載が異なる場合と、自動車が盗難された場合には、別途提出書類が必要となってきます。

車検証の所有者の住所氏名と印鑑証明の記載が異なる場合は、永久抹消登録時と同様で、盗難の場合には、

・登録番号(ナンバー)のメモ書き

・車台番号の下7桁のメモ書き

・申請者の身分証明書

・請求理由が記載された登録事項等証明書交付請求書

の3つが必要となってきます。

■解体届出の場合

・所有者の委任状(認印の押印があるもの)

・登録識別情報等通知書(一時抹消登録時に交付されたもの)

・移動報告番号と解体報告記録の日付のメモ

・手数料納付書

・解体届出書

となります。

基本的には永久抹消登録と同じ処理となるのですが、一時抹消登録を申請しているため、用意する書類は少なくなっています。

また、移動報告番号と解体報告記録の日付のメモに関しても、災害等が理由の場合には永久抹消登録時と同様に罹災証明書が必要となってきます。

そして、自動車重量税の還付を行う場合と、登録識別情報等通知書の所有者が変更されている場合、記載された所有者の住所氏名が変更されている場合には、別途提出書類が必要となってきます。

自動車重量税の還付の場合は他の廃車手続き時と同様ですが、登録識別情報等通知書の所有者が変更されている場合には、

・譲渡証明書

・現在の所有者の住民票

の2つが必要となり、

登録識別情報等通知書に記載された所有者の住所氏名が変更されている場合には、

・所有者の住民票(3ヶ月以内に発行されたもの)

が必要となってきます。